「不登校が減った」その先へ。夜明けを待つ家庭のための心理ケアと支援の地図

提案：小さな行動から始めるセルフケア

今日からの3ステップ

• 家の空気を1度あたためる：湯気の出るものを用意（スープ、白湯）。温度は心の速度をゆるめます。
• 予定を1つ減らす：カレンダーを見て、1つだけ手放す。余白は回復のための土壌です。
• 一文のメモを残す：「今日の空は薄い水色」。評価のない記録は、心の温度計になります。

家庭の非常サインと応急対応

• 食が止まる・眠れない日が複数続く：起床時刻だけ合わせ、医療や相談機関への相談窓口をメモで準備。判断を一人で抱えない。
• 自分や他者を強く責める言葉が増える：安全の確保を最優先。否定しないで、「ここにいるよ」と短い言葉をくり返す。
• 連絡をすべて遮断したがる：選べる接点を1つだけ提案し、あとは待つ。家庭外の大人（親族・支援者）に伴走依頼。

親のケアは、子のケア

親が倒れないことが最優先。あなたが深呼吸を取り戻せば、家の空気は必ずやわらぎます。家事の外注、買い物の宅配、簡素な献立、短時間の昼寝。怠けではありません。風の強い日は、荷物を減らすのが旅の知恵です。あなたが楽になることは、家族を守ることと同じ線上にあります。

まとめ：あなたも同じかもしれない

「新たな不登校が減った」という明るい知らせは、雲間の光です。その光を受けとめつつ、足元の土を耕すことを忘れない。避けたい最悪の結果を遠ざけるのは、恐れではなく、準備と繰り返しです。朝の光を一緒に浴びること、短い言葉で安心を渡すこと、学校との細い糸を切らさないこと。どれも小さな行動ですが、積み重なれば、季節を変える力になります。あなたの家に吹く風は、必ずやわらぎます。焦らなくていい。今朝の空を、一緒に見上げていきましょう。

付録：参考・出典・感謝のことば

出典：都内の公立小中学校 新たな不登校 ここ１０年間で初の減少 / NHK（URL: https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-1000124066）。報道に基づき、家庭で役立つ心理ケアと連携の視点を生活者目線で再解釈しました。制度や支援の利用は、地域の教育委員会、学校、相談窓口の最新情報をご確認ください。

本記事は医療的な診断・治療の指示を目的としたものではありません。体調や安全に関わる不安が強いときは、迷わず専門機関に相談することをおすすめします。

あなたの家に、やわらかな風が通いますように。読んでくれて、ありがとう。

（https://news-everyday.net/2025/12/05/sports-humanstory-post-20251203-094120251203/文・笠原 藍）