スタバ苦戦の真因は「単価×頻度×客数」だった——飲食店の勝ち筋を数式で再設計

現場・市場の視点:飲食業へのインパクト

飲食経営の損益は、①席回転、②客単価、③労務稼働、④食材ロス、⑤賃料負担の五要素で決まります。カフェ業態では特に①と②の弾力性が高いです。競争激化で平均滞在時間が伸びると回転率が落ち、席単位の生産性が下がります。モバイルオーダー比率が上がるほど、ピークのオペレーションは短時間に集中し、非ピーク時間の稼働は空洞化しやすいです。

ユニットエコノミクス(1店舗/日)※モデル2019年2024年コメント
来店客数(N)600人520人人流減・競争で減少(▲13%)※推計
平均客単価(P)430円520円価格転嫁(+21%)
来店頻度(F/人・月)8回6.8回損失回避で頻度が落ちやすい(▲15%)※推計
売上(R)258,000円270,400円単価上昇で辛うじて横ばい〜微増
人件費78,000円95,000円時給上昇とピーク偏重で増
家賃・共益費45,000円52,000円更新で増
決済手数料6,700円8,100円売上連動
食材原価70,000円83,000円為替・コモディティ
粗利58,300円32,300円収益性が悪化しやすい(※モデル)

このモデルは単純化していますが、現場感覚と合いやすいです。単価に頼った延命は、頻度と客数の損失を拡大しやすいです。逆に、頻度を戻す施策(出勤導線上のミニ店舗・朝帯セット・回数券・職域内販売)は複利で効きます。重要なのは「どの時間帯・どの動線で、何を捨て、どこで勝つか」を決めることです。

人流の読み方は「ポストコロナの人流変化と店舗戦略」も参考になります。

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