イクラ高騰は構造インフレ:粗利を守る価格連動×小容量

現場・市場の視点:北海道・東北沿岸の経済インパクト

北海道・東北沿岸では、漁業収入の減少と加工場の稼働率低下が同時に進みやすいです。季節集中が強いサケは、港と加工ラインの稼働が大きく振れるため、原料不足が続くと固定費回収の失敗を招きます。小売側では、年末のギフト・正月需要に合わせた在庫戦略が立てにくくなり、売場は代替魚卵や畜産惣菜へ再配分されやすいです。飲食・観光でも、コース料理の原価が跳ね、メニュー差し替えが増えます。

NHKが伝える「消費者離れ懸念」は、価格弾力性が急に強まる転換点のサインです。代替嗜好品へシフトが進むと、戻りは鈍いです。加工・小売の利益プールは、価格を抑えるほど縮小する「逆説的な損失」に陥ります。したがって、売価を守るより先に、価値と数量を再設計して地域の粗利総量を守るのが最短ルートです。

「価格を据え置いた年ほど、翌年の資金繰りが苦しくなりました」

北海道内の水産加工中小

なお、資源の状況は水研機構の「さけます来遊速報」で継続的に確認できます(外部リンク)。自社の価格改定や在庫判断に“根拠”を持たせるためにも、社内で定期チェックする運用をおすすめします。

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