
事故死者数2547人でも油断禁物—物流は「安全投資ROI」で利益と信用を守れ
総括:持続可能なシステムへの提言
死者数2547人という最少更新は成果ですが、物流の安全余力は縮みやすい環境です。損失回避の観点では、「やらないことの期待損失」が「やることの費用」を上回りやすくなっています。だからこそ、社長の意思決定は「気合い」ではなく、ROIとKPIで回すのが合理的です。
短期(6〜12カ月)
- ドラレコ+DMSの全車展開と、テレマ連動保険の検討を進めます。
- 週次の安全KPI(急減速・わき見・速度超過)をダッシュボードで運用します。
- 荷主と待機・時間設定の是正を協議し、ピークを平準化します。
中長期(1〜3年)
- ADAS装備車の計画更新と、事故多発局面(交差点等)の重点対策を進めます。
- 安全の取り組みを採用・営業の武器にし、取引継続性を高めます。
- ESGの枠組みに安全KPIを組み込み、資本コストの改善余地を探ります。
「最少更新」はゴールではありません。安全投資の実効性を測り、価格に変換し、行動に落とす——この回路を止めないことが、物流企業の持続可能性を高めます。
参考・出典(外部リンク)
- 交通事故死者数 全国2547人 統計開始以来最少に(NHK)
- 交通事故統計(警察庁)
- 安全性優良事業所(Gマーク)制度(全日本トラック協会)
- 物流の2024年問題について(国交省資料PDF)
- Road Safety Annual Report 2024(ITF/OECD)
(文・石垣 隆)















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