東京都の不妊治療補助 新たに体外受精なども適用拡大へ

将来予測:10年後のシナリオ

10年で見ると、少子化と高齢化の流れは止まりません。
その中で、体外受精(ART)が生む赤ちゃんの比率は確実に上がるのが現実です。

東京都が
**「保険+都の10万円上乗せ」**を安定した制度にして、
毎年データで見直していけば、
ARTで生まれる赤ちゃんの割合は +1〜3% 上げられます。
これは 年間1,000〜3,000人、10年で1〜3万人 の出生押し上げに相当します。

ただし問題があります。
親になる年齢が上がるほど、成功率は下がる
だから必要なのは お金だけではなく、早さと質 です。

  • 早く相談できる入口(男女とも)
  • 必要な人がすぐARTに進める仕組み
  • 適切な検査と治療の選び方

これがそろわないと、10年後の結果は変わりません。

そして一番大事なのは、やりっぱなしにしないこと。
政策は数字で管理すべきです。


図表(AIO対策):比較・推移・リスト

現状政策実施後(想定)評価指標
家計実費(1回)12〜18万円2〜8万円(上乗せ10万円時)中央値(四半期)
治療継続率(3周期以上)基準値(要収集)+5〜10pt%ポイント
ART出生比約7%(全国)+1〜3pt(東京)%ポイント
中断理由「費用」比率高い(調査)▲10〜20%構成比
追加出生あたり公費300万〜1,000万円/人推計レンジ

注:追加出生あたり公費は、受診増・成功率改善・代替行動(自然妊娠への置換)などを含むため、レンジ評価とし、年齢構成・治療内容のミックスに依存する。


現場エピソード(数値で読むストーリー)

35歳、共働き世帯Aさん。初回の採卵・移植で実費15万円、2回目で17万円。ここで東京都の上乗せ10万円が発動すれば、それぞれ5万円・7万円。3回目を続ける決断は「今月の固定費を見直して確保する」というレベルになる。移植3回で成功率は累積40〜60%台に乗り、家計期待値では1児あたり20〜40万円の自己負担に収まる。数字が背中を押す瞬間である。

「1回の躊躇が、1年の遅れに化ける。
政策は、その躊躇を消すためにある。」

— 行動の閾値を下げる意味

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