
NYダウ最高値、円は158円台。資産市場の熱狂で、最後に笑うのは誰か
解説・執筆:宇野 健介(政治風刺解説者 / 元週刊誌記者)
- 表の事実:NYダウ最高値、円は1年ぶり158円台
- 裏の力学:金利差と流動性、政策の遅速が主役
- 宇野の視点:希少化する「安心」が高く売れる市場
祝祭のウォール街、悲鳴のカレージ。米株は史上最高の花火を打ち上げ、円は1年ぶりに158円台まで沈む。勝者は「利回り」と「希少性」を売る者、敗者はそれを買うしかない者。メディアは「最高値」に酔うが、レジで支払うのは私たちだ。さあ、景気の太鼓を叩きながら、財布の中身を数えてみよう。
目次
- 政治の笑劇場としてのニュース概観
- 事実と背景
- NYダウ最高値・円158円とは?
- メディアが報じない舞台裏(比較・推移・構造)
- 現場・世論の視点:金融・投資業への影響とSNSの反応
- 【Q&A】深層解説
- 本質の分析:権力構造の闇と光
- 総括:最後の一行まで皮肉を効かせる
政治の笑劇場としてのニュース概観
まずは拍手喝采からいこう。NYダウが最高値を更新、米国経済の底力は健在。投資家は「ソフトランディング」の夢を再上映し、指数は赤じゅうたんを歩くスターのようにスポットライトを浴びる。円はというと1年ぶりの158円台。海外旅行の夢は一歩遠のき、輸入物価は静かに上がる。だが一部の輸出企業の決算説明会では、笑みがこぼれる。
次に調子に乗せよう。高金利通貨を抱え、株価インデックスに乗れば、たしかに世界はバラ色に見える。「上がっているものは良いものだ」という人間の原始的な信仰が、市場のエンジンに火をつける。利回りは正義、流動性は慈愛。上昇相場は寛大で、多少の欠点は見逃してくれる。
では、突き落とそう。最高値は「安心」の希少性が生む価格であり、円安は「政策の遅速」が作るコストとも言える。誰もが分け前を期待するが、請求書は為替と物価の形で後から届く。市場は祝う、政治は沈黙する、家計は耐える。これに似た構造は、歴史の中で繰り返されてきた。
「安心はいつも、供給が少ないときほど高い」













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