権利・導線・計測を同時に揃えよ——UMG×NetEase提携が示すSNS時代の損失回避

不可逆な変化の波

課題はシンプルです。SNSで見つかり、配信で聴かれ、ライブやECで購買される流れは国境を越えました。しかし市場やプラットフォームごとに権利・規約・導線が分断されると、ユーザーは「見つけたのに聴けない」「フォローしたのに買えない」という摩擦に直面します。これは単なる不便ではありません。企業側から見ると「接点の断絶」であり、売上ではなく“市場アクセス”が欠損する構造的損失になります。

解決の方向性は、権利・配信・SNS・計測を束ねる「市場アクセスDX」です。UMG×NetEaseの契約は、音源利用の合意に留まらず、プロモーションやUGC(ユーザー生成コンテンツ)との整合性を高め、発見→視聴→購買の回路を太くします。

一方で、越境データ、コンテンツ・モデレーション、AI生成コンテンツの権利処理、現地規制対応など、運用ガバナンスの難易度は上がります。ここで導入が遅れると、単なる機会損失では済みません。社長が避けるべきは短期のコスト増ではなく、長期の「アクセスの恒久的な欠損」です。

市場アクセスはKPIではなくインフラです。
接続が切れると、売上は後から回収できない傷になります。

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