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地域医療は「待つ」から「繋ぐ」へ——オンライン診療が変える“働き方”の実装戦略3ステップ

解説・執筆:白石 亜美(実践キャリア解説者 / 元ビジネス誌編集長)

  • トレンド(事実):地方で病院再編が進み在宅・オンライン診療の実装が加速
  • ギャップ(課題):制度理解と現場オペが追いつかず活用が点に留まる
  • アクション(白石の提言):補完モデルで小さく始めPDCA、現場の合意形成を先に

雪の朝、通院のために片道1時間の坂道をタクシーで下る。そんな「当たり前」を、私たちはどこかで諦めてきたのかもしれません。でも、変えられるのです。新潟・十日町で試行されたオンライン診療は、その一歩。この記事は、医療現場・企業・個人が、明日から動ける実装手順を示します。

目次

  1. 変わりゆくルールの現在地
  2. 課題と背景
    1. オンライン診療とは?基礎知識
  3. データで見る「個人の悩み・企業の壁」
  4. 医療・クリニックで起きた小さな革命
  5. 【Q&A】キャリアの迷い相談
  6. 実践アクション:あなたができる「明日への一歩」
  7. 結び:自分で選ぶ未来

導入部:変わりゆくルールの現在地

新潟県十日町市で1月、テレビ会議で医師と患者をつなぐオンライン診療のデモが行われました。看護師が機材を自宅に持参し、脈・血圧などは自宅で測定。患者の移動負担を減らしつつ、対面の必要性も踏まえた「補完的」な運用が確認されました。背景には、県立松代病院の無床診療所化(入院機能を十日町病院へ集約)という地域医療の大きな転換点があります。経営悪化が現実問題として押し寄せるなか、「限られた医療資源をどう届け直すか」という問いに、現場は試行錯誤を重ねています。

重要なのは、「オンラインが対面を置き換える」のではなく、「オンラインが対面を生かす」設計です。雪道の通院を減らす、慢性疾患のフォローアップを安定させる、家族の同席で服薬・生活指導を確実にする——そんな“小さな成果”を積み重ねましょう。医療は命の現場です。だからこそ、拙速ではなく段階的に。けれど、先送りもしない。これが実践者の態度なのです。

通院は「移動」ではなく「接続」である——発想を変えれば、距離は短くできる。

この文脈は医療だけの話ではありません。企業の人事・経営にとっても「医療アクセスの低下」は無視できないリスクです。従業員の受診控え・疾病悪化・生産性低下・離職、さらには採用競争力の低下につながるからです。地域社会と共に、働く人の健康と暮らしを守るために、私たちは何をどう整えるべきか。本稿では、現状分析から実装のLv.1→Lv.3までを整理し、あなたの次の一手を明らかにします。

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